老人の独り言

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年金が変わるかも?

 日曜日の朝刊でしたか、年金改革みたいな記事は。
 具体的には、国民年金の納付期間が20歳から60歳までという現行の制度を見直して、20歳から65歳までに延長することを政府が検討しているという内容でした。
 その後のニュース等では賛否両論ありますが、少子高齢化が進展する中で制度を支える担い手が減少する一方なのに対して、受給者の増加はさらに続くようですから、このままでは制度が持たないというのが見直しの理由なんだと私は理解しました。
 サラリーマン時代に結集していた労働組合では、定期的に様々な社会制度に係る学習会があって、年金については何度も開催されていたと記憶しています。
 その中で「国民年金は年金支給開始から10年で元が取れる制度設計されている」という説明があって、私は厚生年金だから関係ないかという思いでボンヤリ聴いてしまいましたが、今になってそのことが気になり計算してみました。
 国民年金の掛金や支給額は直近の金額ということで、毎月の保険料は16,980円、毎月の給付額は66,250円です。


 掛金総額:16,980円×480ヶ月(40年)=8,150,400円
 10年間の支給額:66,250円×120ヶ月(10年)=7,950,000円
 差額:8,150,400円-7,950,000円=200,400円
 掛金総額を超えるのは支給開始から124ヶ月目なので、説明は概ね正解かも。


 では、納付期間が5年(60ヶ月)延長されるとどうでしょうか。
 掛金総額:16,980円×540ヶ月(45年)=9,169,200円
 支給月数:9,169,200円÷66,250円(毎月の支給額)=138.4ヶ月
 掛金総額を超えるのは支給開始から139ヶ月目なので、約12年?


 単純に考えると、元が取れるまでの期間が1年半くらい余計にかかるということですが果たしてそれだけで済むだろうかという疑問がないこともないです。
 例えば、支給額を減らすとか支給開始年齢を引き上げるとか。
 いずれにしても、政府からどのような改正案が示されるのかが気になるところです。
 この件は、また機会を改めてと考えています。
 気まぐれですが。