老人の独り言

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宝塚歌劇団のこと

 宝塚歌劇団のパワハラ・死亡に関わることで、事態に進展があったようです。
 このことについては、宝塚歌劇団の宙組に所属していた女性が死亡したのは、上級生からのパワハラなどが原因だったとして、遺族側が歌劇団側に謝罪と補償を求めていたものです。
 宝塚歌劇団側は当初パワハラ等について否定的な態度を示していました。
 しかし、遺族側と話し合いを続けるなかで、パワハラがあったことを認めて謝罪するという姿勢に変化したようです。
 加えて、上級生らもパワハラを認め遺族に謝罪する意向であると。
 そして本日、宝塚歌劇団の経営母体である阪急阪神HDの社長と歌劇団の理事長が直接遺族に謝罪し合意書を締結したということです。
 これで一つの区切りにはなったと思いますが、失われた命が還ることはなく、悲しみは深まるばかりです。
 芸能的な世界とかは、表面的な美しさや華やかさに目を奪われがちです。
 そして、演出や演技を現実のものと混同してしまうことが多いような気がします。
 現実には、あのような世界にも、普通の組織(会社、役所、学校…)と同様に底意地の悪い人間や悪意に満ちた人間が潜んでいる可能性があることを改めて認識しました。
 40年以上のサラリーマン生活で、そんな事は十分にわかっていましたが、多少のことがあっても辛抱しなければという考えでした。
 安易に現実から逃避するなと。
 しかし、貴い人命を思う時、我慢しないで一刻も早く信頼する人間に助けを求めるとか、そこから逃げる決断をすることも必要なんだと感じます。
 老人になってからで情けないですが…。