老人の独り言

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県知事の辞意

 静岡県知事の川勝氏が昨日の記者会見で辞意を表明されましたね。
 私はテレビの記者会見を途中まで見たのですが、まさか辞意の表明に至るとは思いもしませんでした。
 発端は、彼の新規採用の県職員の入庁式での発言の内容に、職業差別ととられかねないような部分があったのではないかと問われたところにありました。
 私は彼をかなり前から知っています。東日本大震災の頃は既に静岡県知事に就任されていて、言動等がいばし注目される人物だと認識しています。
 私は静岡県民ではありませんので彼の県政の実績はほとんど知りません。
 知っているのは、静岡県内の山脈を貫通するリニア新幹線のトンネル工事に反対していることくらいですが、現在4期目ということからして言い尽くせない、山ほどの実績があるのでしょう。 
 日本には47の都道府県があって47人の知事がいますが、私はほとんど名前を知りません。
 知っているのは東京の小池知事、神奈川の黒岩知事、大阪の吉村知事、北海道の鈴木知事、石川の馳知事など超有名というか著名というか、そのような物ばかりです。
 しかし、他の府県知事のみなさんだって、単に私が名前を知らないだけで、それぞれの県政をしっかり全うしていて、彼もその一人なんだと思います。
 ところで、肝心の職業差別ですが、あったかなかったか私にはわかりませんが、彼の学歴や職歴、現在の立場からして、俗にいう『いい大学』を卒業し高い競争率を突破した県の新規採用職員は、世の中のすべての職業とは言わないけれど、いくつかの職業よりは社会的、経済的評価が上位だと認識している可能性はあると思います。
 これは単なる老人の邪推に過ぎないですが。
 私は、人がそのような認識を持つことについて賛成とか反対とかけしからんと言いませんが、口に出して言ってはいけない立場とか場所とかがあって、その点は十分にわきまえる必要があると思います。
 その点で、彼のような社会的地位のある人物が県職員の入庁式という公の、しかもテレビ局を始めとした多くのマスメディアの前で、というのは明らかにダメでしょう。
 ちなみに私は、最低賃金の時給で働く非正規労働者です。
 国会議員、都知事、都議、都職員、市長、市議、、市職員、弁護士、公認会計士、税理士、医師、看護師、銀行員、証券マン、会社員、団体職員、美容師、SE…、いくつかの職業を列挙してみました。
 給料(時給)が私及び私の仕事に対する世の中の経済的な評価とするならば、間違いなく列挙中一番下だと思います。
 社会的な評価だって似たようなものでしょう。
 これは、私が学力も資格や免許も特技も何もないからであって、当然といえば当然なのかも知れません。
 その辺は十分に自覚して卑屈になりながらも生きていますので、社会的地位のある人(俗にいう偉い人)は、あえて言わなくてもいいような気がします。